shougaの生き方模索雑記

日記、心の安定、長野移住、登山、etc…

今まで登った中で特に好きな山① 大山

ヤマレコに山行記録はアップしているけど、改めてブログで軽く振り返るのもいいかなと思った。全部は紹介できないので、特に好きな山だけ書いていく。

 

大山について

これまでに登った中で一番良い山は、間違いなく大山だと思っている。実際に現地で登ってみて、日本百名山に選ばれるだけの「格」や「凄み」を感じた。

下山後に鳥取県立大山自然歴史館に立ち寄って知った、その歴史の長さ、文化的影響、豊かな植生と生態系、火山が生み出した地形と地質、山容の複雑さと雄大さ。あらゆる面において豊かで大きい山だと感服した。

 

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Googleマップで地形を表示させた図。

独立峰であることが地図上でもはっきりと分かるほど存在感がある。

 

 

登った感想

大山はとても分かりやすい行程をしている。山頂まではひたすら登り続け、山頂からはひたすら下り続けるのだ。山によっては行きの途中に小刻みな下りがあったり、帰りの途中に少し登ったりすることがあるが、大山にはそれが無い。

登山ルートの数はそう多くなく、だいたいは夏山登山道という道を使う。登山道はとても整備されていて歩きやすく、分岐が無いので道迷いの心配は無く、人の往来が多いので万が一大怪我や体調不良で歩けなくなっても見つけてもらうのが容易。

そのため大山登山では登ることだけに集中できる。消耗を抑えるために「適度な休憩と水分補給をしながら、ペースを一定に保ち、小幅で登ること」を意識する。

 

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6合目辺りの様子。頂上に上がる途中で何度もこの絶景を目にすることになる。ここまでは森林の中を進んでいき、ここから低木が中心となり一気に視界が開ける。

 

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登山口から2時間半で山頂に到着。標高は1709メートルで中国地方最高峰。

植生保護のために整備されている遊歩道を歩く。山頂の辺りをぐるっと一周散策するととても気持ちいい。この日は抜けるような快晴日で、こんな良い日に登ることが出来たのが本当に嬉しかった。山陰は曇りやすいイメージがあるので。

 

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下山後に見た雄大な景色。大山は見る方角によってその姿を大きく変える。西側から見た綺麗な山容は『伯耆富士』とも言われるが、これはそれとは全く異なる姿だ。少し座って休憩し、この眺めを堪能した。

 

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下山の道のりが長くて足が少し辛かった。そんな疲れを癒すため、下山直後に麓の茶屋に寄り、禅バーガーというものを食べた。斬新な精進料理だけど、物凄く美味しかった。バンズはパンの代わりにふわふわの揚げ大豆、シャキシャキとした長芋、もちもちしたおこわ、香ばしい海苔と大葉、深い胡麻ソースに贅沢な生湯葉、食べ応えのある蓮根、そして山椒の香りもする。これらを一度に食べることによって『和』をまとめて味わうことが出来るのだ。これは本当に注文して良かった。考案した人は天才に違いない。

モスバーガーには「ライスバーガー」という、具をお米で挟んだバーガーがある。それに対してこれは、具をおこわにして大豆で挟むというのがとても面白かった。

 

 

おわりに

大山は以前から行こう行こうと思っていた山だったので、最高の形で登ることが出来て本当に良かった。また行くとしたら、紅葉か雪の時期に行きたい。

大山は標高が高く日本海側なので4月上旬でもかなり雪が残っている。ただ私の中では「初めて登る大山は新緑の季節に!」ということが決まっていたので、寒い時期に行くのは見送っていた。5月末というのはちょうど良かった。これ以前だと新緑の芽吹きが不十分で、これ以降だと暑いし湿気で曇りやすいから。

 

大山の地質は特殊で崩れやすく、地震や雨風の影響を受けやすいらしい。そのため常にその姿を変化させている。十数年前には剣ヶ峰という本当の最高峰まで登ることができたらしいが、今では崩落危険個所のため通行不可となっている。

大山の自然保護の歴史を見れば分かるように、自然とは不変不滅の存在ではなく、むしろとても危ういバランスの上に成り立っている。「今行かなくてもそのうち行けばいいか」と先送りにしていたら、もうあの時の姿を見ることは二度と叶わなくなっていた、ということになってしまうかもしれない。『思い立ったが吉日』、行ける時にサッと行くようにしたい。

 

 

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