shougaの生き方模索雑記

日記、心の安定、長野移住、登山、etc…

書くことによる心の変化

最近は心が安定していると思う。というか、精神について考える頻度が著しく減った。何度も過去の行いを後悔したり自己否定をしたり思考がまとまらず頭が混乱するようなことが減った。

これはブログを書き始めたのが大きな要因としてあると思う。

 

 

意識を向ける対象の変化

書くことに集中しているので、余計なことにエネルギーを使っていない。意識を向ける対象が以前とは異なっている。今までは自分自身に向けていたのが、文章に意識を向けるようになった。

 

反すう思考の消滅

反すう思考とは、『何度もネガティブな出来事を思い出し、悩み続けて抑うつ気分を増長させる考え方』のこと。悩み苦しんでその時に自分なりの結論を出したにも関わらず、時間が経つと当時の思考や結論を忘れてまた同じようなことで悩み続けていた。それで自己否定や後悔を繰り返して、精神状態を悪化させていた。

その自分の思考をだす出力先を作ったので、一度書いた議題には満足し、それ以上悩む回数が大幅に減る。何について書いたか書いてないかが一目で分かるのも大きい。

 

 

前進感、充実感

記事を毎日書くことで、「文章を書くという作業をしている」「過去の分析や、趣味嗜好や考え方を出すことで職業選択に向けた動きをしている」という意識が生まれている。それにより、毎日小さな目標を達成している、自分は前に進んでいるという充実感を感じている。

そういった充実感を感じているので、以前の「自分は何も出来ていない、前に進めていない」という鬱屈とした気分が無くなり、自己否定をすることが無くなった。

 

冷静に客観視できる

自分で打った文章を目で見て確認できる。そのためもし歪んだ思考をしていたら「なんでそんな考えに至った……?」とふと冷静になれる。

 

自分がどういう人間なのか分かっていく

これまでは自分はどういう人間なのか分からない、このという不安があった。今もあまり分かってはいないけど、記事を書いていくことで少しずつ自分という人間のことが見えてくる感覚があり、安心する。

 

話す必要がない

私は話すのが上手いタイプではない。口数は少なく聞き役に回ることが多い。相手の話がメインで、そこに相槌的に冗談や質問を挟む。ただ正直聞き役ばかりでは飽きるし、自分のことをもっと話したいなと思うこともあった。

それが文章でなら、自分の思った通りの表現が可能だ。流暢に話せなくていいし、いくら時間がかかってもいい。相手が話す番もなく、ひたすら自分の番を続けて良い。

その自由さと、「話すのが不得意でも関係ない」というフィールドが心地いい。

 

再現性の高さ

会話だと話せる量には限りがあるし、以前話したことをまた説明しなくてはならないことがある。それが文章でなら、「この記事に今までのことor言いたいことor好きなことが書いてあるから、これ見れば分かるよ」という風に対応できる。手間が大幅に減って便利だ。「このブログを見れば私のことが分かります」という取扱説明書のような使い方も可能。

 

 

思考を出す場所

私は日々大量の思考をしているが、その浮かんでは消えていく思考の出力先が無かった。その出力先、記録先の決定版を得たことも心の安定化につながった。

 

出力先は一応あったにはあったが、大量の文章を打つことには向いていなかったり、テーマが絞られていたりしていた。

Twitter

2017~2019年頃まで鍵付き愚痴用アカウントでひたすら負の感情を流し込んでいた。愚痴アカウントなので楽しいことは殆ど書かない。そこには最大140文字しか打てず、実際に140文字近く打つと読みにくい長文ツイートになる。大抵の人は140文字どころか一言二言のツイートばかりで、時おり10文字以下の呟きもある。

そこは酷く不自由で、暗く非生産的な居場所だ。(今ではそのアカウントでは全く呟かないし愚痴関連のフォローも外した、検索用となっている)

 

ヤマレコ

山に登った時の様々な情報や感想を忘れないうちに書き残したいと始めた。実際時間が経つと当時のことは素では殆ど忘れてしまったので、見たら色々と連鎖的に思い出せて、当時の心境を振り返ることも出来る貴重な記録となっている。ここは今でも使っている良いサイトだ。ただ当然ながら登山に関することしか書けないので、日々の思考の出力先にはならない。

 

SimpleNote

何でも書けるものが欲しいと思ってインストールしたスマホ用の簡単なメモアプリ。 

実際色々と書いていったが、まとまった文章を幾つも保管するには向いていない。何をどこに書いたか分かりにくいし管理もしにくい。

 

My日記

日々のことを記録する日記アプリが欲しいなと思って始めた。なかなか使い心地は良かったが、まとまった文章は読みにくかった。それに日記以外の雑感を書くには不便だし、後から検索閲覧もしにくかった。デフォルトでは行間が広くて一々狭くしないといけないのが地味に面倒だった。おそらくそんなに長文を打つためのものではないんだろう。今日は何があった楽しかった、くらいの日記用としてはちょうどいいかもしれない。

 

その後、以下の利点があるブログを始めてようやく落ち着いた。

  1. まとまった文章をいくらでも打てる
  2. 内容の制限がなく何でも書ける
  3. カテゴリー分けできてテーマごとに後から見やすい

 

 

おわりに

ブログ以外にも心の変化要因はある。

それは2社目への再就職だ。それにより得たことが幾つかある。

  1. 帰ってきてから一度は働いた(活動準備・面接・勤務・退職を行った)という事実
  2. 不安に駆られながら焦って動いても良い結果にはならないことが分かった
  3. 私は一般的な会社の職種には向いてなさそうだという感覚

こうしたことが分かったので、焦ってもがいても仕方ないと思うようになった。

もっとフラットな気持ちでいよう、こんなに頑張ったのに傷付いてしまった自分をちゃんと認めてあげよう、自分と向き合うことは恐ろしいことではなく楽しいことなんだと捉え直そう、という心境に至ったのだ。

 

考え方の変化

私は今まで、過去の失敗はたまたま運が悪かったとか、あの時の自分がどうしようもなく愚かで無知で臆病だったからとか、そういうことを考えて後悔することがあった。

しかし最近は、過去の出来事は半ば必然だったんじゃないかなと思うようになった。そういった考え方の変化によって、後悔や自己否定をしなくなった。

 

 

今後はもう二度と、あの頃のような精神状態にはなりたくない。

今は家族と暮らしているので認知が歪むことも無いだろうし、ブログという自己表現と思考の出力先を得たので、あそこまで悪化することは無いはず。