shougaの生き方模索雑記

日記、心の安定、長野移住、登山、etc…

五日目

五日目、家に帰る日だ。

連日何時間も歩いたり、初対面の人と次々会って仕事の話をしたり、次に何をするかを考え続けることで疲労がかなり溜まっていた。

 

正直もう何もせず帰りたい気持ちでいっぱいだったけど、最終日だけ天気が良かったので最後に快晴の松本城と縄手通りだけ歩いた。

天気悪い姿しか見ないまま帰るよりは、良い姿を目に焼き付けたかった。

最後にやっと北アルプスの上の方が雲に隠れてないのを見ることが出来た。

 

初日は4時間半移動しっぱなしで疲れたので、今回は2時間ずつ分けることにした。

松本から名古屋に移動して、市街地を見て行った。

実は名古屋の町は歩いたことが無い。大阪に6年半住んでいたけど、その間いちども名古屋に興味を持ったことが無かった。

今回乗り換えで降り立ったことで、ついでで歩いてみるチャンスが生まれたのだ。

 

名古屋に住んだ時の問題点

視察前に記事に書いた様に、「適度に都会である名古屋に住んで、夏にだけ長野に遊びに行くのって良いアイデアでは?」と思っていた。

結論から言うと、その考えは完全に抹消されることとなった。

 

1つ、松本まで遠い。

特急列車で2時間というのはかなりの所要時間だ。福山から名古屋まで新幹線で移動する1時間50分よりも長い。移動するだけで億劫なのでそう気軽に行けるものではない。往復12000円かかるし。高速バスなら4000円くらいで着くが、その場合片道3時間半もかかる。

アルプスの山々だけじゃなく中信・南信・北信・東信に数回訪れるだけじゃ満足できない以上、毎回そんなお金と時間をかけてはいられない。

 

2つ、名古屋近辺には手頃に登れる山が少ない。

所要時間や金額を考えないものとして夏に頻繁に長野に行くとして、それ以外の季節は別の低山に登るとする。大阪の場合はいくらでも選択肢がある。六甲山地生駒山地金剛山地と近場に豊富な選択肢があり片道30~50分で行けるところが多い。京都や奈良の山々もある。そのうえ近鉄の料金が安い。

それに対して、名古屋から行けるのは滋賀や三重にかかる鈴鹿山脈くらいしか無い。色々な山があるけど、同じ山地や山脈は景色も似たようなもので飽きやすい。そのうえ、例えば藤原岳でいえば登山口に近い西藤原駅までは名古屋駅から1時間50分かかるなどアクセスが悪い。

他には標高600メートルの猿投山、登山ルートが実質一つしかない伊吹山くらいだ。

これでは気軽に山登りに行く習慣が根付きにくい。

 

3つ、これが一番大きいかもしれない。帰りに名古屋の名物を食べたところ、口に合わなかったこと。

そういうつまみ食い食べ比べセットみたいなものがあった。自分には合わなかったけど、料理自体は丁寧に作られていて良い店だったと思った。

味噌カツ、土手煮、手羽先などを食べたが、辛くて濃すぎる赤味噌に精神的ショックを受けた。味噌自体が辛すぎるし、味噌の使い方がおかしいと思う。味噌は煮込むものではない。味噌の麹菌が死んで風味が台無しになる。基本は味噌汁に溶かすもので、酢味噌としてホタルイカに付けるとか、胡瓜に付けるとかそういうものだ。色も赤ではなく茶か白が良い。

きしめんはあっさりしていて悪くなかったけど、あえて美味しいとお勧めするものでもない。名古屋コーチンの親子丼は美味しかったけど、親子丼はどこでも美味しいしチェーン店でも食べられる。

名古屋名物で調べたところ、全体的に揚げ物、鶏、赤味噌…といったものばかり。天むすやエビフライという何処でも作れるものが名物になるというのもよく分からない。他にも小倉トーストあんかけスパゲティ…?感性が全く理解できない。ひつまぶしも、細かく切った鰻丼と何が違うのか、鰻丼で良くないかと思わずにはいられない。

別に名古屋の人達も名古屋名物をよく食べているというわけではないことは知っている。ただ現実として街を歩けば名古屋名物関連の飲食店がたくさんある。食事処を探す時にそういう自分の選択肢から除外される店が多いというのは少し厳しい。

そして何より、あれらの料理を食べてもそこそこ美味しいと思える舌を持った人達とは感覚が違い過ぎるので、名物以外の料理もおそらく自分の舌には合わない味付けをされていると思う。

 

4つ、街や人が何となく合わない

私は城はよく見るけど、名古屋城だけはあまり好きになれなかった。あのくすんだ青緑色や金のシャチホコ、豪華というよりは下品な金ピカの内装、金箔ソフトクリームなど、何か成金に近い威圧感を感じる。

選手にとって大事な大事な金メダルを勝手にかじる頭のおかしい名古屋市長がいて、災害時も仲が悪いというくだらない理由で県知事とごたごたして市民に迷惑を与える。にも関わらず、その市長を何度も選ぶ市民。

名古屋駅の構造が何となく合わない、名古屋一帯エリアの路線図が大阪と比べて何故か頭に入ってきにくい。

方言が合いそうにない。いや、今の人はみゃーみゃーなんて言わないらしいが。「だがや」とかも合わないので全体的に合わないと思う。

観光で行ってみたいと思う場所が少ない。ノリタケミュージアム常滑焼や瀬戸焼、岐阜の美濃焼くらい。

 

散々名古屋について色々書いて申し訳ありません。こんな独りよがりなブログなんて多分誰も読んでいないと思うけども、ネット上に公開されている以上は名古屋在住の方が読む可能性も存在します。気を悪くした方がいらっしゃるかもしれません。

ただ私には名古屋は全く合いそうにないと思ったので、住むことは無いという結論に至りました。

 

6時間ほど名古屋市街地を散策した。名古屋駅の他には名古屋城、栄、大須商店街、金山の辺りという中心部っぽいところを歩いた。

都市の規模としてはちょうどよく、中心部はしっかり都会で、そこを外れると落ち着いた住宅街という適度なバランスだった。