以下の箇条書きは長野視察中にザッと書いたもの。下の方に、帰ってきてから書いた文章がある。
長所
気候
晴れの日が多く年間降水量が少ない
他県に比べて夏は多少涼しい
食
水がとても美味しい。湧き水も多い
野菜が美味しい
蕎麦が美味しい
自然
北アルプスに近く、他の百名山へのアクセスも良好
上高地や霧ヶ峰、美ヶ原など近くに高原が多い
市街地にある公園が気持ちいい
交通
駅前にバスターミナルがある
空港があり神戸、福岡、北海道へ飛べる
中心部のレンタサイクルが便利
買い物
イオンモールに何でもある。しかもお洒落。
本屋なども充実
文化
工芸、クラフトが盛ん。木工や陶器、手毬など
松本城がとても素晴らしい
その他
病院が多くて安心
短所
気候
夏は紫外線がかなり強く真昼はサングラスが要る
冬の期間が長い
冬、かなり冷える
頻度や量はそんなでもないけど雪が積もる
暖房など光熱費が嵩む
スタッドレスタイヤへの交換必須
食
スーパーマーケットを見ても海産物が乏しい。特に刺身は見かけても鮮度がいまいちに見える。検索したところ海鮮料理店は幾つかあり、そこまで評価は低くないので店に行けば食べられる?
交通
ニトリやユニクロなどの店は郊外に散らばっているので基本的に車が必要
新幹線が通っていないので東京に出るには3時間はかかる
自然
なんといっても自然が豊か、これに尽きる。北ア南アの中間に位置し、百名山に囲まれている。近くには上高地や乗鞍高原、美ヶ原に霧ヶ峰。北には安曇野と白馬村、南東には八ヶ岳連峰に白樺湖。立山や黒部ダム、妙高戸隠連山にもそこそこ近い。足を伸ばせば飛騨高山や軽井沢、奥多摩、富士山、箱根にも。自然の豊かさだけで他のマイナス要素が帳消しになるくらい強い。
3ガク都
松本は長野県のほぼ中央という位置が良いのも勿論だが、その街自体も面白い。
「山岳・音楽・学問の3ガク都」というテーマがまず気に入った。
『山岳』3000m級の山々を擁する日本屈指の山岳リゾート地。市街地のどこからでも山を見渡せる、自然豊かな街。
『音楽』セイジ・オザワ松本フェスティバルという演奏会が毎年8、9月に開かれているらしく、ストリートライブも盛ん。
『学問』教育尊重の気風が漂う。明治や大正時代に開智学校開校や旧松本高等学校の誘致などを行った。
レトロ・モダンな城下町
その魅力が自然だけに留まらず、歴史と伝統が残っているところに惹かれる。400年以上も立つ国宝松本城を中心に構え、手毬や民芸家具という伝統工芸がありながら、クラフトフェア等のイベントまで盛んに行われている。この街はただ古いだけではない。駅や道が綺麗で利用しやすく、レンタサイクルが市街地に整備されていたりと何かとモダンなところも住みやすそうに見えた理由の1つだ。松本市美術館がリニューアル中であったり松本市立博物館が新館として建設中であるなど、今現在も新しくなっていっている。
花いっぱい運動
花を植えることで町の景観を良くする目的で1952年に始まり全国に広まった「花いっぱい運動」の発祥地でもある。マスコットキャラクターのアルプちゃんが花飾りをしている。一時期花畑を撮ることにハマった私にぴったり。市内を歩くと通りや広場、公園など街中の至るところに花の装飾や花壇がある。
自宅の庭を一般に公開するオープンガーデンは19世紀にイギリスで始まった。松本市では花いっぱい運動の推進を目的に2004年から実施していて、現在個人宅35軒の登録がある。
公園の豊富さ
中心部にある松本城公園とあがたの森公園を中心として、北部には標高800mのアルプス公園、空港の信州スカイパークの他にも沢山あり、市民憩いの場には事欠かない。
健康、医療など
2013年に健康寿命延伸都市を宣言。2014年には「松本ヘルス・ラボ」を発足した。会員向けに年2回の血液検査・身体測定・体力測定を行い、その結果をもとに相談や習慣改善などのサポートを行う施設らしい。ただ長生きするだけでなく健康寿命を延ばす取り組みが為されているのが素晴らしい。
医療も充実している。病院の数が多く、市内には救命救急センターが2ヶ所あり、24時間医療が受けられる。
食品ロス削減
2019年に国会で食品ロス削減推進法が制定された。松本市では2016年から「残さず食べよう!30・10運動」を行っており、それに由来して10月30日が食品ロス削減の日に制定された。私は料理や食べることをとても大切にしているので、こういう運動が盛んであることで印象が更に良くなった。
温泉、BAR
市街地に近い温泉から山奥や高原の湯、一軒宿の秘湯まで、泊りでも日帰りでも楽しめる。白骨温泉をはじめとした16もの温泉地がある。
BARの街としても知られているらしい。私はBARには入ったことが無いけど、そういう落ち着いた文化に対して好印象を持った。
まとめ
総合すると、日本アルプスに囲まれた立地の良さだけでなく街単体で見てもすごく面白そうだった。また、市が様々な取り組みを行っていて住みやすそうなところだなと思った。周囲を観光地に囲まれ市内にも名所が幾つかあるが、京都のように観光客でごった返すことも無さそうだった。車さえ持てば生活も旅行も問題無さそう。
冬の寒さは受け入れるものとする。その他に取り立てて気になるポイントといえば、生魚の鮮度かな。いや~スーパーに鮮魚があまり並んでないだけで、日本海がめちゃくちゃ遠いわけじゃないし海鮮料理店はあるからお店では刺身食べられると思うんだけどな…1回そういう店に入って確認してみればよかった。仮にいまいちでも、焼き魚とか食べればいいし、美味しい肉や野菜食べてれば大丈夫だと思うんだけどな。
追記
鮮魚鮮魚書いてたらどうしても食べたくなったので、昼食として寿司丸という回転寿司店に行ってきた。だいぶお腹が減っていて食べ終わる頃にはお腹いっぱいになったのに、会計は1570円(230円皿×2、340円皿×2、430円皿×1)だった。おかしいな、ここまで小食だったっけ…。私の一番お気に入りメニューは瀬戸の真鯛と、煮込み穴子一本勝負だ。どちらも味が最高かつボリュームがあるのにトロやウニほど高くない。というか回転寿司の高いメニューが値段に対して満足度があまり高くない。他は牡蠣フライ、キノコ汁、割引のトロ鉄火巻きを食べた。こうして見ると純粋な握りは真鯛しか食べてないことに気付く。
うーん、まぁ自分はそれほど鮮魚食べる頻度が高くないし内陸県でもやっていけるんじゃないかと思うようになった。そもそも刺身なんて嗜好品を頻繁に食べてるようじゃ登山用具を買えないだろう。余ったお金の大半は山に回したい。