shougaの生き方模索雑記

日記、心の安定、長野移住、登山、etc…

陶芸家を目指すことについてあれこれ(7/7、7/28)

 7/7 に書いた文章 ↓

 

陶芸家を目指す上での懸念

これだけ焼物作家が居る以上、俺が新たに陶芸家になる意味ってあんのかな…。

自分独自の焼物を生み出すことができてようやく意味があるかも、ってくらい。

単に「〇〇焼の後継者の1人になる」ってだけじゃ、自分が作る意味が見出しにくい気がする。

焼物好きの俺でさえ、ある程度揃えたらもう焼物はあまり買わなくなった。

置き場所が無いから。普段使う食器はもう十分揃ってるから。

つまり、ある程度買った客に対してはそれ以上の売上を見込めないのだ。

 

他にも懸念はある。

ニトリや100均等でも、実用としては十分な食器が安く手に入る。

作家ものの焼物は確かに良いが、高価だったり1点ものだったりで幾つも揃えにくい。そのため、同じのを何枚も重ねたい食器としては正直使いにくい。

 

特有の伝統工芸品等では、行程や完成品に独自性があり、希少性がある。それ独自の価値がある。しかし焼物は他のもの…安い食器で代用できてしまう。

 

需要を供給が上回っている状態だと、それをやることはただの自己満足でしかない。

需要を生み出すには知名度を上げる、独自性を出してブランド化する必要がある。

 

 

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7/28
 
需要

上の方に、「焼物好きの俺ですら、置き場所が無いし普段使いの食器はもうあるから新しい焼物を買わなくなった」と書いている。

それに対して今思うのは、確かに1人や1世帯に買ってもらえる量には限りがあるけども、信販売も含めて日本全国というくくりで広く見れば食器に興味がある人達は大勢いるということ。もちろん陶芸作家が多くいる中で自分の作品を選んでもらうには良い作品を作るだけでなく知名度を上げる必要があるけど、もし人気が出れば「作品が売れなくて余るどころか、常に一定数の注文があって一心不乱に作る」という状態になれるはず。

 

自分が作陶に打ち込めるのかまだ分からない

イラストレーターや漫画家は描きたいから描く、陶芸家は作りたいから作る。

何にせよクリエイターは「やりたいからやる」というスタンスだ。

それなら自分は陶芸自体をやりたいと思っているのか、それが分からない。

何故なら備前焼陶芸体験を1回受けただけだから。しかも上手く作れなくていまいち楽しくなかった。

自分にとって作陶がそれ一本で追求するほどのものなのか確かめるには、もっと何度も何度もやってみるしかない?

 

何焼を選んで、どこに住むのか

もっと作陶する回数を増やすにしても、備前焼のような焼締め陶器は独自性が出にくいし、現代の生活に馴染んでいないと思うのであまり好きではない。なら、なに焼が好きなのかランキング形式で決める記事を書いてみようかな

この辺には備前焼以外の焼物の産地が無い。陶芸体験や陶芸教室を受けるにしろ弟子入りするにしろ、そうなった場合はここから引っ越して遠方に住むことになる。ずっと何十年も地元で暮らすままというのも何か自分の中で燻るものがあるので良いのかもしれないけど、もう一度1人暮らしになった時に生活が苦しくなったり精神を病まないかだけが心配だ…。

いや、遠方の窯元地域に引っ越す前に、芸術系の大学or専門学校に通って基本的な技術を身に付けるのが先か。

 

 

作家になる道のりの一例

大人の焼物」という焼物のオンラインショップがある。

otonayaki.com

 

色んな作家さんの、とてもお洒落な食器達を取り扱っている。その中から波佐見焼丹波焼、有田焼などの焼物別に見ていって、その次に作家別に見ていった。上から順番に見ていったところ、この有冨ナオコさんの経歴の文章が目に入った。

 

作家 有冨ナオコotonayaki.com

東京都出身。武蔵野美術大学短期大学部工芸デザイン専攻陶磁コース卒業後、長崎県にある波佐見焼の窯元「一真窯」にて絵付け、商品デザインを担当。
2003年に熊本県へ転居。主に器を制作販売する作家活動の傍ら、陶芸教室講師を15年務める。
現在は、佐賀県小城市に転居し、倉庫付き物件の空き家を工房にし活動中。

 

やっぱり、学校で学んだ上で、窯元に入って、その後独立している

陶芸教室講師というのも収入確保において大事なんだな。教えるのは難しそうだけど、普通のバイトよりもそっちの方が経験が活かせるし教える中で新しい発見もありそうだ。 

 

つまり有冨ナオコさんを参考にして陶芸家になるとしたら、

芸術系の短大か専門学校で工芸デザイン陶磁コース的な学科で学んで、好きな焼物の数ある工房の中から1つ選び、働かせてもらいながら修行する。

その後は独立して、陶芸教室講師やバイトで収入を確保しながら作陶をする。並行して自身のブランディングを行う。

いずれ陶芸家としての地位を確立するのが目標。