総合的に1番良いと思った山は大山だけども、その時に味わった景色ではこの蓬莱山も全く負けていない。
山頂までの長い稜線の道のりは草原状になっていて、視界を遮るものは全くない。常に右手に見える青々とした巨大な琵琶湖を傍らに歩き続ける、最高の時間を楽しめる素晴らしい山だ。
蓬莱山は琵琶湖の西側に位置している、標高1174メートルの山。
京都の出町柳駅発のバスに乗り、琵琶湖とは反対側の内陸部から登り始めた。
登った感想
標高1174mと一見しんどそうに見えるが、内陸側の登山口の標高は約500mあるので700mほど登れば頂上に着く。
2.5km歩いて500mほど高度を稼ぐと、森林地帯を抜けて視界の開けた場所に出る。そこから歩いてすぐの権現山(標高1000m)から、夢の稜線歩きが始まる。ここからは傾斜もかなり緩く殆ど平地みたいなものなので、体力的にもホッとする。
右側にある巨大な琵琶湖を見ながら歩き続ける。ひたすら静かで雄大な時間。
どこまでも続く稜線歩き。一番遠くに見えるのが山頂の施設。
この日はとにかく快晴で、空と琵琶湖がとてつもなく青々としていた。
10月上旬らしい秋晴れだった。
蓬莱山の山頂一帯はとても活気がある。着いた時、何となくワクワクした気分になった。パラグライダーで飛び立つ人、ブランコ、石碑、敷物を広げてお弁当を食べる幼稚園児達、ベンチ、リフト、ドッグラン、遊具、ボルダリングの壁、カフェと何でもある。ロープウェイで麓と標高約1100mが結ばれているため誰でも来れる。(料金は結構高い)
要は観光地化されているということだ。冬はスキー場となるらしいが、それ以外の季節でも開放されていてリフトも動いている。引っかかる気持ちが全く無いかというと嘘になる。ようやく山頂に着いた!と思ったら登山のとの字も知らない人達で溢れていて、登山者の方がずっと少数派だからだ。(山頂が賑やかな山は他にもあるが、みんな自分の足で登ってきた人達なので、目に見えない一体感があって心地いい)
そして観光地化うんぬんと言っておきながら、この後しっかりロープウェイの恩恵を享受することになる。私は下りがあまり好きではない。単調な時間がひたすら続いてしんどく、一歩一歩下りる衝撃で膝や太ももが痛くなるからだ。使える物は使うということでロープウェイを利用し、わずか5分程度で1000m程を一気に下っていって面白かった。ええんや、登りさえ楽しめれば。自分の足で標高1100mから下りればどれほどの苦労をするだろうか。文明の利器、最高すぎる。
おわりに
5月末に登った大山と比べて、蓬莱山に登ったのは去年10月なのでそこまで多くの事は覚えてなかった。
それにしても全体的に良い写真ばかりなのでチョイスが難しかった。
当時の記録を見れば写真が全部載っているので見て欲しい。
↓ 当時の記録はこちら