前日、Googleマップで「観光スポット」と検索すると、面白そうな場所が出てきた。
『中国庭園 燕趙園』。中国庭園からインスピレーションを受けた広大な庭園とのこと。私は中国の文化は割と好きな方だ。小学生の頃から漢字を覚えるのが得意で、大学時代には中国語を第二外国語として選択した。帰り道の途中にあることもあって少し寄って見た。
道の駅 燕趙園の駐車場に車を停めて、歩道橋を渡って燕趙園へ向かう。その歩道橋の外観がこれだ。ものすごく立派である。
入口へ向かう道。右にある建物はお土産屋の「中国土産 處老龍頭」。文化公演…開演時間は午後1時半?この時点で13時15分、かなり丁度いい時間。
受付入口外観。料金を払ってパンフレットを貰う。パンフレットには以下のように記載してあった。
鳥取県と中国河北省との友好提携のシンボルとして建設された、日本最大級の本格的な中国庭園です。歴代の皇帝が造り、親しんだ皇家園林方式の中国庭園をそのまま再現し、設計、資材調達、加工まで全て中国で行い、一度仮組した物を解体して日本に運び、中国の職人が再度建設しています。屋根には行程しか使用できない黄色の瑠璃瓦を使用し、園内の各所には皇帝を象徴する龍の彩画や美術工芸の数々を見ることができます。
山陰八景に数えられるここ東郷湖の水景と、三方の山々の壮大なスケールが、中国庭園とマッチして、幻想的な歴史ロマンの空間へと誘います。
……想像以上に本格的で手が込んだ庭園だった!!そんなに本気で作り込まれたものだったのか…。
燕、趙は春秋戦国時代に存在した国だけど、それが由来かな?
正面にある建物、華夏堂。中国の伝統楽器である二胡の演奏体験をやっていた。
うわ~すげえ…感嘆の声しか出ない。
中国雑技ショーが行われるイベントホール前に来た。八仙人像。
雑技ショー開演前。コマ回し、お面すり替え、脚による壺や椅子回しが行われた。最後の脚技が物凄くレベルが高くて技ありだった。
会場隣には中国人の書いた書道作品が展示されていた。達筆すぎる。そういえばYoutubeで中国の一般人が墨ではなく水を筆に含ませて路面に漢字を書いている動画を見かけたことがある。確かに手軽で掃除の必要もない、合理的だなと思った。
私はこういうあっさりしていて特徴があって読みやすい作品を好む。どういう意味かは分からないけど自分の部屋に飾りたいくらい。
イベント会場前。
いや~本格的だ…。ほんとに本場中国に来たみたい。
ここであと何枚写真撮ればいいのってくらいしっくりくる
七星橋。このアーチは七色の虹を表現しているそう。
臥龍廊と一覧亭。園内で一番高い場所で、北側の東郷池が前方に広がる。
この岩の下に入れる。
中をくぐると、
飛雲瀑という滝のそばに出た。
梧竹幽園。私家園林方式というのを取り入れているらしい。いや~それにしても良い庭園だったなぁ。割とこぢんまりとした規模だけど見所がたくさんあって最高だった。
中国土産 處老龍頭の中。
中華ちまきと杏仁マンゴースムージーを注文。ちまきはもちもちおこわの味付けが良いし、ゴロッとした豚角煮がいくつも入ってて最高。これで230円は良。スムージーも美味しい。杏仁豆腐が大好きなのでこれも大好きなのは自明の理だ。
ちょっと名残惜しいけど、離脱…。この時点で14時40分。まだ帰路に着くまでの時間はある。
鳥取二十世紀梨記念館 なしっこ館
私は基本的にGoogleマップの口コミ数で知名度を判断しているが、ここは1357件でなかなか有名スポットのようだ。
なしっこ館は「梨」をテーマとした日本で唯一のミュージアムです。梨に関する歴史や産業の情報をご紹介したり、発見と体験に満ちた展示や企画を行っています。一年中、3品種の梨の食べ比べをしています。
受付を済ませて進んだ正面には、二十世紀梨の巨木がシンボルとして展示されている。マスコットのナッシーがいる。梨のようにさわやかな性格で、袋の中で育てられたので世間知らずな面もあるとか。
その手前には巨大ナシの展示。大きすぎて別の品種に見える。
二十世紀梨ものがたり劇場。昭和初期の梨農家にタイムスリップしたかのような劇場。鳥取県が二十世紀梨の一大産地になるまでの苦労の歴史を映像と精巧なロボットのお芝居で紹介します(上映時間10分)
とても面白かった。自然災害で3年連続で不作となり、今度は黒斑病が流行し、それを克服したら今度は戦争によって木が切られ米や麦に変えられる…。そんな苦難をよく乗り越えられたなぁと思った。
梨の食べ比べコーナー。壁には梨や果物を食べることは健康に良いこと等の情報が書いてあった。日本人は海外と比べて果物を日常的に食べる習慣が薄いとのことだけど、我が家では割と頻繁に食べる方だなと思った。果物に含まれる果糖はそこまで血糖値が上がらず、一部の野菜の方がむしろ糖分が多いレベルらしい。そのため糖尿病患者が果物を食べても問題ないそう。
3品種を2切れずつ、合計6切れを無料で食べられる。
全部美味しかったけど、「新甘泉」が一番好みだった。甘くて柔らかい。
ここまで梨が並ぶとなかなか壮観だった。赤い梨もあるんだね。果汁をたっぷり含んだジューシーな梨は海外の乾燥した地域では特に好まれ、高級品として人気だったそう。
品種ごとにキャラクターの性格が設定されていて面白い。太っちょな品種がダイエットをしようとするも、それが長所なんだからと説得されていた。小学生が梨について学ぶ漫画も展示されていて、大人だけでなく子供も楽しめる作りとなっている。
入口周辺の様子。入館料300円でこの内容は本当に素晴らしいと思った。
その後、近くの倉吉白壁土蔵群に寄ってみたけど地味で見るところが無かったので、早めに帰路に就いた。
帰りの運転
16時半から帰り始めて、家に着いたのは20時過ぎだった。途中休憩はほんの少ししたけど、3時間半の運転めっちゃ疲れた。暗くて景色は無いし、CD忘れたから音楽は無いし、ラジオやテレビは山間部では電波が届かないことが多くて退屈だった。視界が悪く見通しが効かないので普通に運転に集中してた。次は絶対CarpentersのCDを持っていく。