冷静に考えれば今の状況はおかしすぎる。
去年5月に退職後、すぐに次の正社員の仕事を探すというのが通常の流れのはずだが…。
合わない環境の勤務と退職関連がかなり心身にこたえていたのはある。2回山登り行って少しだけ元気は出たけど。
退職のリフレッシュは出来たけどメンタル的にはまだまだ不調で自己否定と過去の後悔に縛られていた。
カウンセリングを受け始めて、スマホアプリで日記を付け始め、自分の思考を文字に出力して眺められるようにした。
そして日記アプリではまとまった文章を書きにくいということで、このブログを始めた。
もう仕事選びを間違えられないということで自己分析をしていくことにした。本屋で興味のある本を買ったりしていた。
7月はとにかく何でもブログに書きまくった。自分の過去の出来事と後悔、趣味、好きなこと・もの。質はともかく、ほぼ毎日3記事を書き上げる集中期間だった。
8月に入ったあたりでペースが落ち着いてきて、これからどうするか再度悩んだ。
「人が変わるには環境を変えることが大事。住む場所を変えるというのも手段の一つ。」という言葉や、「もし何の制限もなく全て自分のやりたいことが出来るとしたら何がしたい?」という言葉を見て、長野に住んで山に登りたい、と自然に思った。
そこから長野移住を検討し始め、9月には現地視察に行った。
帰ってきてからは移住するまでの間に出来るだけ中四国の行ってないところに行っておきたいと思い旅行に行ったりした。
移住でここを離れるので長期バイトは不可能なので短期バイトをやったりした。
ここが自分の愚かなところ。重大な反省ポイントだ。移住前提の行動をしているのにも関わらず、移住を実現させるための具体的な行動を何一つしていない。まだ焦る時期じゃないと思い込んで、自分の夢・目標を夢物語のままにしている。
そもそもまだ中四国を離れたくなかったという気持ちは確実にあった。この地域は高校卒業後は殆ど回っていないし、中高時代は旅行に興味が無かったので尾道にすら一回行ったかどうかレベルだ。まだまだ見たい場所がたくさんある。つまり長野に住みたい気持ちと地元に留まりたい気持ちの両方を持っていた。
移住を近いうちにする予定が無いなら無いで構わないのだが、それなら視察だの旅行だのしている暇はなく、短期バイトではなく長期バイト、いや正社員を探すという通常ルートに戻るべきだろう。
その迷いによるあべこべな行動によって、ここまでグダグダなことになってしまった。
「何の制限もなく何でも出来るとしたら~」という質問はあくまで回答者の心の底に眠っている欲求を掘り起こし目覚めさせるためのものだ。
当然ながら現実には様々な障壁や問題が立ちふさがる。それを認識できず浮足立って欲求と夢ばかりが先行し、現実を見つめることが出来なかったのが敗因だ。
まぁ、良い面に着目するなら、やっぱ実際に長野に行けて良かったという気持ちは確実にある。
すごく楽しかったし、めちゃくちゃ面白かった。
どれだけ鬱になろうが、あの素晴らしい旅の記憶は永遠に不変だ。
ここ最近気分転換で変えたけど、一年近くずっとPCとスマホの壁紙を現地で撮った上高地の写真に設定してたくらいだ。
正社員でないバイトでも、自分の行きたいタイミングで突然12連休なんて取れないものだ。あれだけ長く滞在できたのは間違いなく働いてなかったからこそ実現できた。
いつかは移住したいという憧れを持つにしても、行ったこともない見たこともない場所というのは具体的なイメージがしにくく熱意を持ちにくい。そういう意味では、間違いなくあの視察旅行によって人生における大きな目標を獲得出来たのだ。
その目標を叶えられるかどうか、それは今後の自分次第である…が、
今はひとまずそれを傍らに置いて、ここでの地盤固めに集中しよう。