環境音
私はブログを書く時にYoutubeの動画を再生して何かしらの音を流す。
その時に音楽ではなく「火が燃える音」「虫の音が響く夜」のような環境音を流す方が、どちらかといえば集中できて筆の進みが速い気がする。
他には「流れる川の水音」「草原に雨が降る音」「鳥の声が響く森」「波の音」などを流すことが多い。
ASMR
環境音で検索すると、一緒に出てくるのが『ASMR』という単語。数年前からかなり浸透してきたように見える。
端的にいえば「特定の音をヘッドホンで聴くと鼓膜に響いて、反射的に体がゾクゾクして気持ちよくなれる感覚」のことを指す。
なかなか人気があるようで、数百万回再生されている動画も多い。
ASMR(英: Autonomous Sensory Meridian Response)は、人が聴覚や視覚への刺激によって感じる、心地良い、脳がゾワゾワするといった反応・感覚。正式な日本語訳は今のところ存在しないが、直訳すると「自律感覚絶頂反応」となる。読み方は「エー・エス・エム・アール」。
環境音、小鳥の鳴き声や川のせせらぎのようなヒーリングミュージックとASMRの違いは、環境音には多くの音が含まれているが、ASMRは1つの音に焦点を当てている、ということ。
木のブロックを叩く、砂をかき分ける、野菜や果物を切る、ハサミで何か切る、鉛筆で文字を書く、ページをめくる……等の、ありとあらゆる音がASMRとして聴かれているようだ。
感想
ASMRを聴いてみたところ、最初は物珍しさもあってなかなか楽しかった。
しかし聴いているうちに、「静かなはずなのに、なんかうるさいな…」と思い始めた。「俺の鼓膜を揺らさないでくれ!」とも思うようになった。聴いていて鼓膜がボコボコと動く感覚があってそれが嫌だ。ASMR自体、鼓膜を揺らして気持ち良くなるためのものなんだから、おそらく根本的に向いていない。
高性能なマイクを使って収録した立体音響なので、自然な音の聞こえ方ではない。それが違和感となっているんだと思う。野菜を包丁で切るくらい生活の中で日常的に行ってきたが、その音を両耳から立体音響で拾う人はいない。
つまり、ASMRは人類がこれまでに聴いた経験がない類の音ということになる。だから私は違和感を覚えたし、これを心地よい未知の感覚だと感じる人はハマるのだろう。
「意外と世の中ではマニアックなもんが流行ってるんだな…」と何ともいえない気持ちになった。