shougaの生き方模索雑記

日記、心の安定、長野移住、登山、etc…

食器収集④ 備前焼

備前焼を買いに備前市を訪れたのが何年前だったか忘れてしまったけど、確かまだ大阪に住んでいた頃に、年末年始に実家に帰ってきた冬の日だった。備前駅というのがあるわけではなく、伊部駅という駅周辺が備前焼の中心地となっている。駅から近い地域に備前焼の販売店が密集しているので回りやすい。駅隣の備前焼伝統産業会館でも売っているので最悪ほぼ歩かなくても買える。

この時買った焼物は4つ。

 

 

f:id:shouga4:20210717091733j:plain

左がビアカップで確か1000円くらい。焦げた感じが渋くて良い。ふちが微妙に外側に沿っているのでぐいっと飲みやすい。しかし実際使ってみて「ビールってガラスみたいな透明な器じゃないとあの黄金の色が見えなくていまいちだな……」と思った。なので使用回数は多くない。

右の湯呑みは1500円だったか2000円だったか。緋襷が良い感じに出ている。全体は「粘土を焼きましたっ」感が強いがこれはこれであり。内側にはろくろで回した綺麗な跡が残っている。見た目でいえばこの時買った4つの中で一番好き。緋襷かっこいい。

 

 

f:id:shouga4:20210717091755j:plain

備前焼は米の研ぎ汁で煮ると隙間にデンプンやらが詰まってより頑丈になるよ」的な豆知識を聞いたことが有ったのでやってみた。しっかり煮過ぎて、鍋に接してた部分が一部粘土の頃の記憶を取り戻しつつある色になってしまった。そして結局、元々備前焼って頑丈なんだしそんなめんどいことしなくていいな…という結論になった。

湯呑みは見た目はいいけど内側に沿っていく形をしている(写真だと分かりにくい)。これがかなり飲みにくい。ちみちみと飲んでいく形となる。そして湯呑みの割には妙にでかい。少し手の平を広げないと掴めなくて、これが地味に面倒。熱いお茶を注げば湯呑みも熱くなって全く持てなくなる。かといって冷たいお茶を注ぐなら「もっと涼し気で扱いやすくてグイっと飲める形のコップの方がよくない…?」となる。活用法が全く見つからず、この子は飾り棚の備前焼代表みたいな顔をするようになった。

 

 

f:id:shouga4:20210717091814j:plain

左はお猪口。フォルムがシュッとしてモダンな感じがするのでまぁまぁ好き。蕎麦猪口として使おうとしたが、実際使うと高さが足りない。蕎麦や素麺を入れると水かさが増すが、それを考慮して麺つゆを入れるとほんの少ししか入らない。食べている途中に麺つゆと冷水を足すことになって面倒だった。それと陶器なので底がザラザラしているのも気になった。箸が底に触れるとあまり好きじゃない感触が伝わるのだ。

蕎麦猪口は直後に金沢で買う磁器を使うことになるので、出番はほぼ無かった。それは大きさが絶妙にちょうどよくて、磁器だから底もツルツルだからね…。

右はぐい呑み。これもふちが内側に向いていて飲みにくい。私は鼻の作りが高いので、すぐ鼻の付け根が器にぶつかってしまう。もはや全ての器は真っ直ぐか外側に沿っているべきだと思う。陶器だと日本酒の口触りに何か違和感がある。ガラスの方が良いと思った。