shougaの生き方模索雑記

日記、心の安定、長野移住、登山、etc…

岡山で見た、働く人達

一昨日岡山に行った時、働いている人を間近で見た時に感じたことをとりあえず書いていく。他の人や職場を見ることで自身がどういう職場を好むか好まないか、それが分かると思って。

 

 1.看護師さん

献血ルームで看護師さんがたくさん働いていた。大きく分けて受付担当と、献血担当に別れていそうだ。

血液検査室では医師の方も居た。基本的にずっとそこに座って、一日中提供者の相手をしているんだろうか。私なら、ずーっと同じ場所に、それも狭い場所に座っているのは何となく嫌だと感じると思う。狭い場所というのもそれはそれで安心感があるかも?

殆ど女性だったが、受付には男性の方も居た。ハキハキとした喋りだった。

職場職業として見た場合

献血ルームは明るくて清潔感があり、人がそれなりに訪れるので活気もある。

輸血や製剤に欠かせない『献血』に携われるともなれば、貢献感は大いに感じられ充実している。現場で直接相手とやり取りすることも、自分が何のために今の作業を行っているかを常に認識できる点に繋がり貢献感は高まる。

客層も良い。献血に訪れる人達というのは、義務でもない献血行為を善意から受けに来る。ガラの悪い人や性根がねじ曲がった人は基本的に来ないはずだ。

献血ルームで働く看護師さんは、職場としても職業としても魅力的だろうなと思った。

自身の職業として見た場合

だが実際に私自身看護師になりたいかというと、分からない。今回良いなと思ったのはあくまで献血ルームの場合だ。仮に看護師になったとして、総合病院や、ごく普通の病院、小さな診療所の他、老人ホームや介護施設で働くことになる可能性が高い。献血ルームの数は限られているからだ。

そもそも看護師は『9K』(きつい・汚い・危険・帰れない・休暇が取れない・規則が厳しい・化粧ノリが悪い・婚期が遅い・給料が安い)と言われる。初出は90年代だが、現在でもそれが改善されているとは思えない。化粧ノリが悪いというのは、夜勤による不規則な生活やストレスによる肌のトラブルのようだ。また、給料もあくまで夜勤手当が加算されているだけで素では高いとはいえないらしい。

大阪しごとフィールドで受けたCaPTの『性格プロフィール』『職業興味プロフィール』によると、親和性・規則性・活動性が高め且つ、福祉分野は真ん中少し上だった。また、MBTIではほぼ毎回『ISFP』だが、これも医療適性が高いとされる(あまり当てにしすぎるのもどうかと思うが。口より手を動かすタイプだからという理由に過ぎない。それに看護師の場合は患者や同僚や医師に説明する機会も多い)

私は美しいもの全般が好きだ。看護師ともなれば、精神的にも物理的にも人間の綺麗ではない面を見せつけられることになる。そうなると、私には合わないと思った。

なった後のことを考える前に、そもそもなる時点で難しいかもしれない。中学の生物の資料集には後ろの方にリアルな人体のカラー内臓図があったが、このページは見たくないのでなるべく開かないようにしていた。

まとめ

「医療福祉分野で他者に直接貢献する」のは魅力的だと感じる。

それは自身が貢献感を感じやすく、行っている作業の社会的意味を感じやすいからだ。同僚や客層が穏やかであることにも強く惹き付けられる。

しかし自分には患者さんを助けたいという強い気持ちは正直無い。

汚い面もひっくるめてお世話をする覚悟は無い。

だから看護師にはならないという結論に至った。

ただこの分析で、自分がどういう職場や働き方を好むか考える判断材料が少し分かった。それと、客である患者の方から病院に来るため、「客へ営業や販売トークが必要ない」というのはかなり魅力を感じた。

 

脱毛サービス

確かに静かで落ち着いた職場ではある。料金は前払いなので、施術を受けに来る相手に営業や販売トークは必要ない。施術は何時間にも及ぶ場合があり2人きりなので自然と雑談が発生することが多い。ただ、その場限りでの会話のようなものなので、案外気楽である。客側として話しただけだが、その場限りでの会話は私にとって苦ではないなと感じた。

私が苦手なのは継続的な人間関係…特に営業でお得意先様との雑談、ゴマすり、折衝、各得意先の人間の役職や名前・人間関係の把握等だ。考えただけで、いや2社目を思い出しただけで頭痛がしそうになる。どれだけ多くの得意先があると思ってる。いちいち名前や出来事なんて覚えていられるか。私の脳は人間関連のことをそこまで多くは覚えられない。

職業として見た場合、いくつか懸念がある。機械で照射する光があまりにも眩しすぎる。施術を受ける側の私が目を閉じてゴーグルっぽいものとタオルをかけられてようやく殆ど感じなくなるほどだ。彼らに聞くと「もう慣れた」と言っていたが、目を開けたままあの光を見て、目に良い訳が無い。それを1日のうちに何百回も、それも毎日。私は聴覚だけでなく強めの光にも少し過敏なところがあるので、仕事として考えると正直キツい。

もう1つ。施術では見知らぬ男の身体の全身の毛の剃り残しを剃り、ジェルを塗り、光を当てる。男の陰部も肛門も、全てだ。自分ならそれを仕事としてやりたいとは思えない。

 

販売員

中川政七商店に行った時に店員さん話しかけられ、少し会話をした。

この会社は日本の工芸品全般を取り扱っている。日本文化や伝統工芸のうち、知名度が無く需要が拡大していかないことで継承が絶たれてしまうものはしばしばある。その中で、『日本の工芸を元気にする!』という理念を持ち続けているのは素晴らしいことだ。

ただ、店内に並ぶ商品を見ても思ったより心が動かされなかった。確かに質は高いが、自分の気に入るものはそんなに多くなかった。客たちの生活の中にあれらの道具が加わることで精神的に豊かになれる…そんな感じの貢献となるだろうが、あまり心動かされる気がしない。いや、『科学的な適職』には「天職とは最初から情熱を持てる仕事ではなく、リソースを注いでいくことで愛着を持っていくもの~」と書いてはあったが。

少なくとも販売職では、客との会話…軽い雑談や、やんわりとした売り込みがメインとなる。私はそういう細やかな機微の必要な会話は出来ないと自分では思っている。いや、でも営業回りをするよりはいけるかもしれないが。そもそも会話すること自体そこまで好きじゃない。頻繁ではなく、たまにならいいが。